中高年の正しい眠り方

夜中に何度も目覚めてしまう人は就寝時間を遅らせる

写真はイメージ(C)PIXTA

 そのうえで、「今度は睡眠―覚醒リズム」を整えます。まずは就寝する時間を遅らせて、夜中に目覚めずに済むかどうかを試してみましょう。

 たとえば、夜中3時に就寝してみて、朝7時までの間に1回程度の目覚めだけで眠れたら、翌日も夜中3時に就寝します。その日も同じように眠れたらそのまま2週間固定し、その後は30分単位で就寝を早めます。今回の例では、夜中2時30分に就寝です。うまく眠れたら、さらに2時、1時30分、1時……といった具合に就寝時間を早めていきます。

 その最中、夜中に2回以上目覚めてしまったら、その日の前の就寝時間に固定します。たとえば夜中1時に就寝して朝7時に起床するまでに2回以上起きてしまったら、1時30分の就寝に戻すのです。戻した就寝時間は4日固定し、うまく眠れたら再び30分ずつ就寝を早めていきます。これを繰り返すと「睡眠―覚醒リズム」が整い、分散していた睡眠をひとまとまりにすることができます。目標の起床時間まで何度も目覚めてしまうケースを減らせるのです。

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