男性のペニスは必要なときは硬く大きくなって、普段は軟らかくて小さくなるという機能的なつくりになっています。それは体の他の部位と違って、ペニスの内部には骨がないからです。どうしてなのでしょう。
一般に、ほとんどの哺乳類のオスのペニスには「陰茎骨」という骨が存在しています。場所は亀頭内部の尿道の上付近にあり、他の骨とは連結しておらず独立しています。その大きさや形状は、同じ科目の動物でもさまざまです。たとえばチンパンジーの陰茎骨の長さは約7ミリ、ゴリラは約12ミリ、セイウチにいたっては約60センチといわれます。人間のように陰茎骨を持たない哺乳類は例外的な存在なのです。
なぜ、哺乳類のオスに陰茎骨が存在するのか。科学的には解明されていませんが、一説では陰茎骨が性交時にペニスを支えることで、性交時間が増えるためといわれています。では、どうして人間の陰茎骨は進化の過程で消失したのでしょうか。
専門医が教える パンツの中の秘密