コロナ第2波に打ち勝つ最新知識

公衆衛生の専門医語る 家庭内リスクコミュニケーションのススメ

マスクをして通勤する人々(C)日刊ゲンダイ

 リスクコミュニケーションとは、あるリスクについて利害関係者の間で情報を共有し、対話や意見交換を通じて意思の疎通をすること。それによって、リスクに関する相互理解を深め、信頼関係を構築していく。

 本来は、専門家同士が行うものだが、いまは友人同士や家庭で実践する必要があるという。

 リスクコミュニケーションは5つの段階で進めていく。「情報の伝達」「意見の交換」「相互の理解」「責任の共有」「信頼の構築」だ。

「人によって、新型コロナについて最新の医学知識まで得ている人もいれば噂話レベルの情報しかない人もいる。まずは友人や家族で新型コロナについて話し合い、情報共有することが大切です」

■情報は対話や意見交換することで正確になる

 しかし、情報をただ教え合うだけでは、混乱するだけだ。その情報が正確で各人、各家庭で必要かつ実践可能か、意見を出し合い、どう行動するか話し合う必要がある。

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