逆に、患者さんが「手術を考え直したい」と申し出たとき、難色を示して、客観的な説明をしないまま半ば脅すようにして手術に誘導する医師や病院は疑ってかかるべきです。何よりも優先すべき「患者さんを守る」という意識がなく、仮に何かトラブルが起こった際に突き放されてしまう可能性があります。
検討を重ねた手術の延期は、患者さんの安全と安心を最優先した治療の一環なのです。
■好評重版 本コラム書籍「100年を生きる 心臓との付き合い方」(セブン&アイ出版)
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」