不登校になった私立中高生を待ち受ける厳しい現実と克服法

前例のない夏休み明けになる?(写真はイメージ)

 通信制は単位の関係で早めに動いたほうが得になることが多く、特に人気で定員を超過している学校は、8月中旬で募集を締め切ることもある。来年の4月から新学年を始めキャリアをつなげるためには、この夏から行動を始める必要があるのだ。

■変わるべきなのは親の価値観と発想力

 2016年の内閣府の調査では、学校や仕事へ行かず、半年以上自宅にどじこもっている15~39歳のひきこもりの数は54万1000人。さらに、内閣府は2019年に初めて40~64歳までのひきこもりについての調査結果を公表したのだが、その数は若年ひきこもりをさらに上回る、61万3000人に上ったという。ひきこもりは長期化するほど脱却することが困難になるため、不登校が始まった中高生のうちに、どこかの学校に通わせるなど、軌道に乗せることが肝心だ。

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