症状は足についた白癬菌が角質層に侵入することで生じる。股間ならインキン、ほかの部位ならタムシなどと呼ばれる。菌の侵入には一定の条件が必要とされる。「温度35度以上」「湿度90%以上」「長時間皮膚に菌が接触」「足のキズ」などだ。家庭では「足ふきマット」「スリッパ」「畳・カーペット」「衣類・寝具」などに菌が生息していて、これが家族感染を招くこともある。
白癬菌が活発に活動するのは高温多湿のいま。水虫患者は「涼しくなれば治る」と軽視するが、それは間違い。気温、湿度が下がって、白癬菌の活動が弱まり角質層の奥に潜伏するだけ。その生命力は半端ではない。「特効薬を発明したらノーベル賞」といわれるほどの「病」なのだ。少しでも症状のある人は、専門医の診断を受け、我慢強く根治を心がけること。ネーミングに惑わされてペットと勘違いしないように。
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