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米デューク大が14のマスクを徹底比較 NGマスクはどれだ?

ニューヨーク大学で授業再開に向け実施された新型コロナウイルス検査の様子(C)ロイター

 逆にマスクとして失格なのは、コットンのバンダナとネックゲイター(主にフリース製で首に巻いて上部を引き上げれば口と鼻も覆える防寒具)です。

 特にネックゲイターはフリース製の素材を飛沫が通過する際により細かい粒子に分解し、飛沫が飛び散りやすくなるため、むしろマスクをしない時よりも拡散が大きくなるという結果でした。

 また、これもよく見かける空気孔のバルブがついたN95マスクは、そこから飛沫を拡散させるとCDC(米疾病対策センター)から注意が呼びかけられていましたが、上に別のマスクをしてバルブを塞げば問題ないとのこと。

 南部サウスカロライナ州では、マスク着用が義務付けられた地域は、2週間で感染が4割下がったという報告もあり、医療関係者はマスクのさらなる普及に望みを託しています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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