出血の原因として考えられるのは、激しいくしゃみや咳、例えば百日咳など。物を持ち上げたり押したりする運動、分娩、嘔吐などといった胸腔内圧をあげるりきみなどの運動による静脈圧の上昇も原因になりえます。
心機能低下でのうつ血症候群による漸進的な静脈圧の増加も関係し、法医学的レベルでの頸の絞扼などでも結膜下出血が起きます。
重度の高血圧 (動脈性高血圧)および血管疾患(動脈硬化ほか)、さらには血液凝固性の亢進(病勢が高い度合いまで進むこと)をきたす状態または出血傾向の増加も原因となり得ます。ことに脳梗塞予防のためにワルファリンというお薬を飲んでいる患者さんのなかに薬剤による凝固阻害での非常に強い結膜下出血も見られたことがありました。
目または頭部の外傷、屈折異常を矯正するための眼科手術(レーシックなど)、ウイルスによる急性感染性結膜炎(急性出血性結膜炎など)、レプトスピラ症などの出血症状を伴う感染症なども出血の原因となり得ます。
みんなの眼科教室 教えて清澤先生