医者も知らない医学の新常識

立ち上がって血圧が大きく上がる人は動脈硬化のリスク大

起立性高血圧は自律神経が活発に反応している人に多い(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 以前行われた高血圧治療の臨床試験の結果を解析したところ、起立性高血圧のある人に、厳しい血圧低下の治療を行うと、むしろ動脈硬化の病気の危険性が増すという結果が認められたのです。

 起立性高血圧のない人は、血圧を下げれば下げるほど動脈硬化の病気は少なくなっていました。高血圧の治療の前に、立ち上がって血圧が上がるかどうかをチェックすることが、重要であるのかも知れません。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

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