「死ぬまで元気」を目指す

物忘れがひどい親…認知症検査受けさせたいがどうすれば?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 「もの忘れのひどい高齢者は、自分が以前と違うと薄々気付いています。これからどうなるのかという不安があるし、病院で認知症と診断されてしまうことも怖い。だからこそ身内から『ぼけた』と言われたら、抵抗するために『ぼけてない』と言い張るしかない」と〆谷部長。

 本人のこういう気持ちを、家族が理解することがまず重要。その上で「決して馬鹿にしているのではない。このまま病気が進めば大変なことになると心配している」と心を込めて説明し、根気よく受診を説得する必要があるという。

 また、「私(家族)のために診てもらって。お願い」とひと言付け加える。「認知症の人も、夫であり、妻であり、人の親ですので、家族への気遣いは十分残っています。本人が納得した上で受診すると、きちんと検査を受け、たとえ認知症であっても治療に積極的になってもらえるでしょう」(〆谷部長)

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