新型コロナは室内が危ない 冬こそ空気マネジメントが必要だ

今年は冬も活躍

「その理由は低室温が呼吸器疾患や循環器系疾患の罹患率の上昇に関与していることが多数報告されているからです。英国の慢性肺疾患の患者において寝室の室温が少なくとも9時間、18度が維持された場合、肺機能の向上が見られたと報告されています。就寝中も室温18度は大切です。また、インフルエンザの不活性化率が高い相対湿度は40~60%であるとされていることから、室温は18度、湿度は40%を下限とすることが良いのです」

 窓の全開放は一時的とはいえ室温や湿度を大幅に下げる。そうならないように常時窓を少し開けて徐々に換気しつつ、暖房器具を稼働させ室温を保つことが大切だ。

「湿度を適切な値に維持するための加湿器も、もちろん有効です」

 換気は部屋の対角線上にある窓やドアを開けた方が空気の流れができて効率的だ。換気扇が汚れていたり、家具で室内の給気口がふさがらないように注意したい。

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