朝の体のこわばり、関節の痛みや腫れはリウマチの初期症状

手や足の関節に痛みやこわばりが続く場合はリウマチの疑いが…(C)日刊ゲンダイ

「理想は、発症6カ月以内にしっかりした治療を行うこと。一部の人になりますが、完全に薬をやめられる人もいます」

■たばこと歯周病がリスクを高める

 リウマチの薬には、消炎鎮痛薬、ステロイド、抗リウマチ薬、生物学的製剤、JAK阻害薬がある。最初に使う薬として世界的に推奨されているのは抗リウマチ薬のメトトレキサート。3カ月を一つの目安として使う。効果不十分な場合は、ほかの抗リウマチ薬に変更するか、生物学的製剤やJAK阻害薬を追加。それでも効果不十分なら、別のメカニズムの薬に変更する。例えば、生物学的製剤からJAK阻害薬に変更したり、メカニズムが違う別の生物学的製剤に変更するなど、だ。

「効果が良ければそのまま継続し、症状が安定した段階で薬の量を減量したり、注射や飲む間隔を空けていきます。減量や間隔を空けても良い状態が続く場合は、生物学的製剤やJAK阻害薬はゼロにし、メトトレキサートだけで症状をコントロールできる可能性も生まれてきます」

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