コロナ第3波に備える最新知識

感染から回復した人や無症状感染者もワクチン接種は必要か

ワクチン接種を受ける高齢男性(C)ロイター

「1度ワクチンを打った後に再度予防接種を受けると、血中の抗体が速く高く上がる。これをブースター効果といいます。軽症でも過去に感染した人は最初の感染で1回目のワクチン接種と同じ効果が得られていて、1度のワクチン接種でブースター効果が得られると考えられるからです」

 ちなみに、感染しても無症状の人への接種も問題ないと考えられている。

「新型コロナウイルスが感染して体内に抗体を作るには鼻や喉で急速に増殖して免疫系を刺激。鼻、口、肺、胃の内側の粘膜で抗体を作りますが、時間がかかります。しかし、mRNA新型コロナワクチンは、筋肉の奥深くに注射することで、速やかに新型コロナウイルスのタンパク質の一部が作られ、ヒト免疫細胞がそれを異物と認識して抗体を作り出す。結果、全身が早期に抗体で満たされ感染を防げるからです」

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