時間栄養学と旬の食材

アシタバは特有のポリフェノールが老化予防で注目されている

アシタバ

 残念ながらカルコンをいつ摂取した方がいいかという報告は現在ありませんが、一日のうちのどこかでは取りたい栄養素ですね。

 その他にもβ-カロテン、カリウム、ビタミンK、ビタミンCのほか、代謝に欠かせないビタミンB1やB2なども含まれています。また、低カロリーで血糖値の上昇を緩やかにしたり、腸内環境を整える食物繊維が水溶性・不溶性のどちらも含まれています。

 風味に独特のクセがありますが、伊豆大島では特産品であるつばき油を使った天ぷらや、八丈島の特産品のくさやと合わせた和え物などが有名です。クセのある苦味は主に葉にあり、茎は甘味があるので一緒に食べたいのですが、葉を加熱しすぎると食感に影響が出ます。先に茎から調理するとよいでしょう。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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