一般にがんのセカンドオピニオンは、患者さんの指名を受けた医師が、がんの診断書のほか画像データ、血液検査結果などを総合して、診断や治療法などについて判断し、アドバイスをします。診断結果も検査データもなければ、判断のしようがありません。改めて全身のがんの可能性を想定し、検査で見つけるしかないことを説明するのみです。犬の場合も同様です。
一方、乳がんで手術をされる予定で相談に来られた方は、直前の線虫検査で「今回の検査ではがんリスクは検出されませんでしたが、今後も定期検診を継続しましょう」にレ点がありました。つまり、陰性で見落としです。
感度とは、陽性の人を正しく陽性と判定する割合で、特異度は陰性の人を正しく陰性とする割合です。線虫の場合、感度は86%で、特異度は90%といいますから、数値は悪くありません。しかし、上述したような状況で不安があります。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵