科学が証明!ストレス解消法

お金を貸すほど、その相手に好意を抱きやすくなる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 ついつい気が大きくなり、自分が全額を支払ってしまう。あるいは、腐れ縁、親友の類いだからと自分が支払ってしまう。

「いつか返してもらえればいいから」なんて口にするけど、気が付くとまた自分が支払っている――。

 はたから見れば、貸し借りのない気持ちの良い関係性に見える気もします。ですが、そういった“なんとなく”でお金のやりとりをするのは考えものです。心理学者のジェッカーとランディーは、「お金を貸すほど、その相手に好意を抱きやすい」という研究結果(1969年)を明らかにしています。

 彼らは、「助けた相手に対してどのような気持ちを抱くか」について実験を行っているのですが、これが興味深い。まず、被験者に課題を出し、正解するたびに報酬を与える。その報酬は60セントまたは3ドルを受け取るように設定されており、全ての課題が終わった後、被験者に対して次の3つのアクションを起こしました。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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