それでリスクが高くなるのは、肥満、高血圧、高血糖、脂質異常だ。この4つのうち該当するものが多い人ほど、男性ホルモンであるテストステロンの量が低下。テストステロン量が少なくなると内臓脂肪型肥満に高血圧、高血糖、脂質異常を併発したメタボリックシンドロームが増えることも、研究で明らかになっている。
■男性更年期障害の引き金にも
テストステロン量低下で生じる弊害で、“男性の更年期障害”として近年注目されているのが、「LOH症候群」だ。テストステロンは「筋肉や骨格の成長を促す」「性欲や性衝動を起こす・勃起のスイッチを入れる」「前向きな思考や決断力を働かせ、集中力、やる気を高める」といった3つの重要な働きを担う。
「テストステロン量が低下すると、これらがうまく働かなくなります」