認知症を予防する補聴器のすべて

本当に聞こえていますか? 耳年齢チェックのウェブサイトに注目

年齢によって「聞こえている音」が違う(C)日刊ゲンダイ

 前出のパナソニック補聴器のようなものもありますし、「みんなの聴脳力チェック」というAndroidのアプリでは、20文字の短音が再生され、その言葉を当てるクイズ形式でチェックできます。これは、音だけでなく言葉の聞き取り具合もチェックでき、さらに履歴を残せるスグレもの。

 また、私が代表を務める「うぐいす補聴器」では、10個の質問に答えることで、聞こえにくいと感じている方が、どのくらい日常生活に影響があるのかをチェックできる「難聴チェックシート」を、ホームページ上にアップしています。

 聴力は、視力のように数値で結果を理解できる人は少ないです。だから、客観的に自分や家族の聴力を認識できません。「視力が0.5だから眼鏡をかけよう」となるように、今後は聴力も、たとえば「平均聴力レベルが60デシベルだったから補聴器を検討した方がいいかも」といった状況になればいいなと考えています。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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