科学が証明!ストレス解消法

ミーティングのお供にお菓子を 創造的パフォーマンスが向上

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 すると、前者のほうが結果が良かったというのです。飲食をしながら話し合いをしたグループは、「実用的なアイデアが生まれた」「作業が楽しかった」「考えついたアイデアに満足している」といった意見が寄せられ、飲食なしのグループよりもパフォーマンスが向上していることが示されたのです。

 また、一人でお菓子を食べながら作業をする場合も効果があると判明し、アイデアの数や量も増えると報告されています。ですが、集団の方がより顕著ということなので、アイデアを求められるようなミーティングにおいては、あらかじめそういった環境をつくっておくといいかもしれません。

 それにしてもなぜ向上するのでしょうか? 理由としてはまず、お菓子によって感情がよりポジティブになり、創造的なアイデアを導きやすくなるから。次に、お菓子や飲み物に含まれるブドウ糖などの糖質が創造性とリンクする認知機能を活性化する可能性があるから。仕事の合間にチョコなどを食べると、気分転換につながるのには、理由があるのです。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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