コロナだけに注意を払っていると…第6波と同時にインフル大流行の声も

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「ウイルス干渉とは先にあるウイルスが流行していると、他のウイルスの流行が抑制される現象を言います。医療関係者の間ではよく知られている現象です。簡単に言うと先に体内に侵入したウイルスが細胞内にもぐり込むために必要な受容体(レセプター)を占領してしまうため、あとから来たウイルスが細胞への侵入口を見いだせず、感染できなくなるのです。仮に昨年、インフルエンザが極端に少なかった原因がウイルス干渉にあるのなら、新型コロナが下火になったこれからはインフルエンザに注意は必要だと思います。しかし、3密回避などの感染予防は続けられますし、海外でツインパンデミックが話題になっていません。日本だけがツインパンデミックになる可能性は低いのではないでしょうか」

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 そのことより、「大流行」という言葉がもたらす不安感が心配だと林院長は言う。

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