「梅毒」感染爆発に気をつけろ 全国で34%増、東京で60%増

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■10歳未満の感染者も

 東京都の報告で気になるのは、0~9歳の感染者が複数報告されていること。

「日本産婦人科医会が妊娠中の梅毒感染症に関する実態調査(2015年10月~16年3月)によると、19歳以下の妊婦の場合の感染率は537分の1に対し、20代は2449分の1、30代は8091分の1、40代以上は6012分の1と、若い女性の分娩妊婦の梅毒感染率が高くなっています。梅毒に感染した母体から胎児への感染リスクは60~80%と非常に高いことを男女とも知っておくべきです」

 日本の梅毒患者数は戦後すぐの1948年には年間22万人が報告されたが、抗菌薬「ペニシリン」の出現で激減し、1967年の1.2万人をピークに1997年には約500人まで減った。ところが、2011年から再び増加している。

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