「片頭痛」はなぜ薬を飲んでも良くならないのか? 専門医に聞いた

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 薬物乱用頭痛は、脳が痛みに敏感になり、通常は感じないレベルの刺激でも強い痛みとして感じるようになった状態。薬が効かなくなり、効いても短時間しか効果が持続しない。

 月に10日以上、頭痛薬を服用しているとリスクが高くなる。

 日常生活に影響を与える頭痛があるなら、片頭痛を疑い、頭痛専門医がいる医療機関を受診すべきだ。

 片頭痛の治療薬は、鎮痛薬、片頭痛専用薬、頭痛を予防する薬などさまざまな種類があり、頭痛の程度や頻度に応じた処方がなされる。頭痛がいつ出たか、どのように出たかを記す頭痛ダイアリーなどをチェックし、頭痛の出やすいタイミングに応じた薬の飲み方の指導も専門医は行う。

「今年4月と8月に、片頭痛の原因物質に直接作用する新しい予防薬も発売された。従来薬とはメカニズムが違い、従来薬が効かなかった頭痛患者さんにも、かなりの効果が期待できます。どの薬を服用しても良くならない患者さんには、この新薬を使う手もあります」

 片頭痛は、専門医とともに向き合えばコントロールできない病気ではない。日本頭痛学会のホームページに、同会の認定頭痛専門医一覧が掲載されている。

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