コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

のどの動きを可視化する「嚥下運動モニター」 言語聴覚士と情報共有

嚥下障害があると誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが

「B4Sの肝となる技術は、当社が独自開発した伸縮性ひずみセンサー『C-STRETCH(シーストレッチ)』です。従来にないゴムセンサーで、体表面にフィットするのが特徴です。センサーをのどに当てることで、嚥下時の喉頭の上下運動を正確に計測できるのです」

 センサーによって得られたデータは、ブルートゥースで専用タブレットに送信され、計測結果が波形やグラフで表示される仕組み。「カウントアプリ」と「トレーニングアプリ」の2種類のアプリで喉頭の動きを可視化することができる。

 カウントアプリは、波形から嚥下を捉え、30秒間に何回唾液を嚥下できるかカウントする。これは臨床でも使われている「反復唾液嚥下テスト」で、30秒間に2回以下だと嚥下障害が疑われる。この嚥下回数と嚥下時間は自動的に記録され、直近3回分のデータ変化をグラフで確認できる。

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