新型コロナ第6波をどう過ごすか

症状があったらすぐ受診…は「ゼロコロナ」の発想といえる

「オミクロン株」の市中感染事例を受け、PCR検査などを呼び掛ける小池百合子知事(C)共同通信社

 もうひとつ大切なことは「感染力が強い」の意味をいま一度見直すことだ。いままでのいいかげんな3密回避、ソーシャルディスタンス、マスクでも身を守れてきたが、感染力の強いオミクロン株からは守れないということだ。

「無症状の人でも感染していて他の人にうつす可能性があるので、部屋にいるときには対角線上の窓を開けて空気の流れをつくってウイルスを拡散するとか、マスクは不織布にするとか、これまで以上に丁寧に行うことが大切です」

 あのビル・ゲイツは自身のツイッターで、オミクロン株の流行が収まった後に新型コロナウイルスの勢いは衰え、最終的には季節性のインフルエンザと同様に扱うことができるようになると予測したという。

 同様の推測を述べる科学者も少なくない。いまは心と行動を少し変えながら、しばらく丁寧な防疫生活を続けることだ。春はもうすぐやってくる。

3 / 3 ページ

関連記事