がんと向き合い生きていく

本田美奈子.さんの歌を聴いて思い出す「バンダナ贈呈式」

佐々木常雄氏(C)日刊ゲンダイ

  ◇ ◇ ◇ ◇

眠らずに今日もまた まわり続けているけど
疲れてはいないですか?
できることはありますか?
今現在と100年前とどこか違っていますか?
あつくなったり寒くなったりしてはいませんか?
静かに語る言葉を 大事に受け取り繋げたい
あなたの命も私と同じで限りあること知っているから
森のささやきや海の祈りに耳を澄ませたい
共に生きるために

  ◇ ◇ ◇ ◇

 今、白血病やがんと闘っている患者さんとご家族は、コロナ流行の中で入院の面会もままならず、またいろいろなことで大変さが増していると思います。ご本人でなければ分からないつらさだと思います。きっと音楽は、心の支えになっていると思います。肩の力を抜いて、リラックスして、音楽を聴いたりして、どうぞ、負けないでください。

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佐々木常雄

佐々木常雄

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

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