独白 愉快な“病人”たち

元ソフトバンク攝津正さん白血病との闘いを語る「鼻血が5時間止まらなかったことも」

攝津正さん(提供写真)
攝津正さん(元ソフトバンク投手・野球解説者)=慢性骨髄性白血病

 正式に病名を告げられた瞬間は、「死ぬのかな」と思いました。でも先生に「大丈夫です。今は治せる病気なので」と言われて落ち着きました。

 早期発見だったのと、いい薬ができていたことで、入院は必要ありませんでした。治療は抗がん剤の薬を1日1回飲んでいるだけです。

 異変を認識したのは、昨年12月ぐらいからです。冬なのにすごい寝汗をかいていることに気づきました。それも、下半身だけなのです。朝起きると上半身はまったく何でもないのにパジャマのズボンだけ湿っているので、「なんだろうな?」と思ったのが最初の症状でした。

 その頃あったもうひとつの症状は、血が止まらなくなったこと。はなをかんだ時に鼻血が出て、3時間も5時間もポタポタ出続けるケースが数回ありました。救急で病院に行って止血してもらったこともあって、かかりつけの耳鼻科で相談したんです。

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