「快眠食」でコロナ禍の睡眠不調を改善する 感染予防にも重要

写真はイメージ

「エビ、カニ、ホタテなどに多く含まれる『グリシン』と呼ばれるアミノ酸には深部体温を下げる働きが確認されています。末梢血管を広げて熱を体外に放出するので、深部体温も低下させるのです。グリシンの摂取によって入眠までの時間が短くなり、起床時の疲労感が少なくなるという報告もあります。グリシン自体にそうした作用があるので、就寝30分前にグリシンを摂取すると効果的だといわれています」

 ただ、グリシンは必要に応じて自分の体内で合成されるアミノ酸なので、健康な若い人は摂取量を増やしても効果はそれほど期待できない。グリシンを産生する力が衰えた高齢者らにおすすめといえる。

③イミダペプチド

 睡眠は自律神経がコントロールしている。自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経の2つの神経系統で成り立っていて、睡眠時にしっかり副交感神経が優位にならなければ睡眠の質は低下する。

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