「快眠食」でコロナ禍の睡眠不調を改善する 感染予防にも重要

写真はイメージ

 長引くコロナ禍で「睡眠不調」が深刻な問題になっている。外出自粛やリモートワークが続いた影響で生活リズムが大きく変化し、睡眠時間が短くなったり、睡眠の質が低下している人が増えているのだ。質が高く深い睡眠は「食事」と密接な関係がある。快眠のために意識すべき食事について、東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身氏に聞いた。

■3つの栄養素を意識

 感染予防も含め、健康維持のためには良質な睡眠は重要だ。睡眠の質を高めるためには、定期的に運動する、起床時間を一定にする、起床してすぐに光を浴びる、就寝の1時間前に入浴する、就寝前はスマホやデジタル機器の画面を見ない……など、見直すべき生活習慣がいくつかある。そうした中で、見逃せないのが「食事」だという。

「日頃から口にしている食事が睡眠と深く関わっているという研究結果は世界各国で数多く報告されています。また、就寝前に覚醒作用があるカフェインやアルコールを摂取すると寝付きが悪くなったり、中途覚醒を招いて眠りが浅くなると言われるように、睡眠と食事は切っても切れない関係があるのです」

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