時間栄養学と旬の食材

アオヤギは夕食に食べる 肝機能をアップし血液サラサラに

アオヤギの刺し身

 ベタインもタウリンと同じくアミノ酸の一種で、肝臓へ蓄積する脂肪を効率的に代謝したり、体内のコレステロール値を低下させる作用が報告されています。また、ベタインを口から取ることで動脈硬化の原因といわれるホモシステインの濃度を下げる、お酒の飲みすぎによって引き起こされる脂肪肝の改善、心臓などの循環器疾患や認知障害の改善といううれしい報告もあります。

 正しく減量する際には、筋肉を落とさず、余分な体脂肪を減らすことが良いとされます。もちろん適度な運動や生活習慣を改善するのも大事なのですが、ベタインのような減量を補助する栄養素を取り入れることも有効でしょう。

 また、アオヤギに含まれる糖質から効率的にエネルギーをつくり出すビタミンB1もダイエットの強い味方! その他、利尿作用があり、高血圧の予防に役立つカリウムも多く含まれています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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