病気を近づけない体のメンテナンス

自律神経(上)原因不明の不調 交感・副交感の“不和”を食事で解消する

糖質の取り方には注意が必要(写真はイメージ)

名医が教える!健康寿命を延ばして元気になる知恵 自律神経」(朝日新聞出版)の著者で、「工藤内科」(福岡県みやま市)の工藤孝文院長が言う。

「交感神経と副交感神経に関しては、『一方の働きが高まると、もう一方の働きが弱まる』と思われがちですが、それは誤解です。交感神経の過度の緊張はよくないので、それを抑えることは大事ですが、交感神経の働きを抑えれば自然と副交感神経の働きが高まるわけではありません。同時に副交感神経の働きを高めていくことが大切です。両者の働きをほどよく高めることで自律神経のバランスが取れるのです」

 自律神経のバランスが崩れる原因はいくつもあるが、特に現代人に大きく影響しているのは精神的や身体的、環境的などの「ストレス」。これによって交感神経の働きが過剰になっている人が多くみられるのだ。

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