病気を近づけない体のメンテナンス

自律神経(上)原因不明の不調 交感・副交感の“不和”を食事で解消する

レモンに含まれるクエン酸は血糖値の上昇を防ぐ働きがある
糖質の取り方に要注意

■血糖値の乱高下を防ぐ

 では、身近な対策として、自律神経を安定させる食生活とは、どんなことがポイントになるのか。特に「糖質の取り方」には要注意という。空腹時に砂糖など糖質の多い飲食物を取ると、急激に血糖値が上昇する。すると多量のインスリンが出て、3~4時間後には血糖値が急降下する。

「そうなると今度は、血糖が下がり過ぎないようにするため、アドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが出ます。これらは交感神経を刺激して、頭痛、動悸、イライラ、不安などを起こします。自律神経を安定させるには、血糖値の乱高下を防ぐことが大切です」

 空腹時の高糖質食を避けるほかにも、注意点がいくつかある。野菜やタンパク質が不足した食事には要注意。野菜やタンパク質を食べてから炭水化物(ご飯)を少量取ることで、血糖値の急上昇が防げるからだ。

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