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米国でマスクを外したくない若者の新トレンド「マスクフィッシング」とは

マスクを外すことに抵抗を感じる若者も…(C)ロイター

 もうひとつ、マスクから生まれたトレンドが「マスクフィッシング」です。「マスクで釣る」という意味で、デートアプリやSNSでわざとマスクをした写真を投稿するケースが大流行。マスクをしていた方が女性も男性も魅力的に見えて、異性を「フィッシング」できるという共通認識があるからです。

 実はこれは科学的に説明できて、人は他人の顔のマスクで隠れている部分を想像する時に、ベストの顔を想像するという脳の働きがあるそうです。なので、マスクの写真しか見ていない相手と実際に会ってびっくり。そういう時に「マスクフィッシュされた、だまされた」となるわけです。

 まだ感染が深刻な地域から見ると少し不謹慎に感じるかもしれませんが、2年間コロナの恐怖や不便に耐えた後のちょっとした息抜きなのかもしれません。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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