科学が証明!ストレス解消法

脳を刺激し記憶力アップを狙うならちょっとだけ新しいことを

ウオーキングが好きなら低山に上ることから始めてみよう(C)日刊ゲンダイ

 ただし、新しい刺激といっても、突拍子のないことをする必要はありません。目標の高い刺激ではなく、「半歩先にある新しいことを始める」くらいのハードルの低い刺激がちょうどいいでしょう。ウオーキングが得意という人が、登山をしてみたいからといって、いきなり日本アルプスを登るのは無謀ですよね? 同様に、ステップを飛び越えた新しい刺激やチャレンジは脳が疲れやすくなるだけです。

 ウオーキングが好きという人は、低山に登ってみる。韓流ドラマが好きな人は、韓国の旅行本を買ってみる。こういったささいなステップが、脳にとってはサビ止め効果をもたらします。

 ゼロから1をつくる必要はありません。すでに好きなAという趣味があるなら、そこから派生したAダッシュで十分。気軽にできそうな「半歩先にある新しいこと」をぜひ見つけてください。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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