進化する糖尿病治療法

「桜観察」を続けていたらいつの間にかジョギングが日課に

桜のシーズンは「散歩始め」にベスト(C)日刊ゲンダイ

 桜が少しずつ開いていくのを毎朝観察(&散歩)。桜が満開を迎え、完全に散ってしまい葉だけになるまで、「覚えていないけど、2~3週間は観察しながら歩いたかな」とその女性は言います。

 新緑は新緑で、葉の間から光が差し込んでくるのがまたきれいで、桜のシーズンが終わって以降も散歩を続行。真夏は、早起きすると空気がすがすがしくて気持ちいい。だから、散歩をさらに続行。冬になると、「まだ太陽が昇っておらず、外が暗いのでくじけそうになったけど、せっかくここまでやったのだから」と散歩を続け、冬を乗り越え、次の桜のシーズンを迎えました。

「天気が悪かったり、仕事が忙しい時などは散歩をお休みしていましたが、何はともあれ1年間続けられたのが自信になりました。しかも1年間やっていると、朝の散歩が生活の一部に組み込まれているので、早起きも苦痛じゃなくなりました。朝散歩のために、可能な限り早寝をするようになりましたし、毎晩飲んでいる大好きなお酒も、少しだけ控えられるようになりました」(女性)

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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