進化する糖尿病治療法

「桜観察」を続けていたらいつの間にかジョギングが日課に

桜のシーズンは「散歩始め」にベスト(C)日刊ゲンダイ

 もともと夫婦ともに運動が嫌い。スポーツジムに入会しても、途中で幽霊会員になるのが常。しかし散歩やジョギングに関しては、「桜や新緑を楽しむ」という目的が先にあった。「だから、三日坊主にならなかったと思うんです」とのこと。

 今は在宅勤務なので、昼間に走る日もあるそうで、そんなときは「ニューオープンの店を探そう」「普段通っていない道を通ろう」「あの店が今どうなっているかチェックしよう」など、楽しみを見つけるようにしているそうです。

 この女性のようにジョギングまで行かなくても、桜のシーズンは、「散歩始め」にベストだと思いますよ。気候もいいですしね。

 ぜひみなさんも始められてはいかがでしょうか? 1人でなく誰か誘ってみれば、さらにいいでしょう。

 最後に、花見の宴会をする場合、念頭に置いてほしいことを……。空腹のまま花見弁当で主食を先に食べると、血糖値が急上昇してしまいます。野菜類を先に食べるベジファーストで!

 食べ過ぎ飲み過ぎには注意してほしいですが、そればかり考えていると花見を満喫できないですよね。前後の食事で調節してください。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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