性交渉を頻繁に行う、複数のパートナーと性交渉を行う、パートナーが代わったという場合、1年に1回程度クラミジアの検査を行うとよいでしょう。自治体によっては無料で検査を行うことも可能です。クラミジア感染症と診断されたときは、過去にさかのぼって60日以内に性交渉したパートナーにも検査を受けてもらってください。
治療には抗菌薬が用いられます。非定型肺炎についてお話しした際に少し触れたように、クラミジアにはペニシリン系やセフェム系抗菌薬が無効なので注意が必要です。
また、性器クラミジア感染症患者の10%は淋菌感染症にも複合感染しているケースが知られています。性感染症は複数の感染症に同時にかかってしまうことも多いのです。これらも踏まえ、可能な限り一度の治療で済むよう抗菌薬を選択することになります。
感染症別 正しいクスリの使い方