中絶ができない、すなわち、それは自分の体なのに思うようにできないことを意味します。欲しくない子供を産まなければならない。州によってはレイプ犯の子供であっても。
お金がなくて育てられないという事情があろうと、たった1度の避妊の失敗で夢見ていた人生が台無しになろうと、それによって女性がどんなトラウマを受けようと関係ない。これは相手の男性にとっても同じです。ようやく心臓の鼓動が探知されたばかりの、妊娠1カ月半の胎児の人権が優先です。
どう考えるかは個人の自由です。しかし中絶を違法にし女性を縛るのは人権の剥奪だと、抗議するアメリカ人は連日叫んでいます。
ところで、「違法」ということは罰則もあります。州によっては、中絶を行った医師やそれを助けたスタッフ、患者を運んだドライバーに対し、訴えればお金がもらえる仕組みがあります。いつ誰に訴えられるかわからない。恐れが支配する社会になりかねないと懸念されています。
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