ニューヨークからお届けします。

暗黒時代への第一歩? 米最高裁が人工妊娠中絶は違憲と判断

中絶修正案の署名活動を行う女性の胸についたワッペン(C)ロイター

 ちゃんと避妊しないから悪いんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、その通りです。貧困層は医療もまともに受けられない国です。残念ながら避妊へのアクセスも限られています。

 その避妊が、最高裁の次のターゲットと言われています。避妊が違法になるなら次は同性婚だろうと考えられています。

 ラジカルと言われるほど超保守化した最高裁によって、アメリカはどこに向かうのか。権力が人を縛ることで支配を強める、暗黒時代に近づいたと言う人も少なくありません。

3 / 3 ページ

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

関連記事