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サル痘拡大の一方で「名前が差別的」と米自治体がWHOに申し入れ

ドライブスルーのサル痘ワクチン接種ポイントで準備をする医療従事者(ニューヨークにあるウェストチェスターメディカルセンター)/(C)ロイター

 注目なのは、ニューヨークなど多くの自治体がWHO世界保健機関に対し、「“サル痘”という名前を一刻も早く変更するように」と申し入れていることです。

 “サル”という言い方は、歴史的に人種差別の対象に向けて使われてきました。この名前を使い続けることで、新たな差別の火種が生まれたり、傷つけられた過去を思い出させることになりかねないと、関係者は懸念しています。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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