「涙」の健康が危ない…こんな症状が出たらドライアイを疑え!

ハンディー扇風機使用時は意識してまばたきを(C)日刊ゲンダイ

 また、ドライアイを予防するには運動も心がけたい。カナダのウォータールー大学の研究チームは、有酸素運動に参加した後の涙液分泌と涙液層の安定性の大幅な増加が、ドライアイのかゆみを和らげる可能性があることを発見したとの研究論文を発表している。

「人間の目が乾かないのは、まばたきをするたびに目の表面が涙で覆われるからです。健康な涙は油、水、ムチンの3層からできていて、目の表面についたほこりやよごれ、細菌やウイルスなどを吸着して洗い流します。この3層のバランスが崩れると目の表面に乾燥した部分ができて、角膜表面が傷つき、そこにかゆみや痛みが生じます。そこで研究では運動がドライアイ予防になるかを調べたというのです」

 研究では、参加した52人を少なくとも週5日運動をする群と、週1回の非運動群に分けて、運動前後に検査して涙液分泌と涙液層破壊時間を評価した。その結果、運動群の方が良好だったという。

「研究の規模が小さく、断言はできませんが、運動は体を丈夫にするだけでなく、目の健康にも重要だということです。新型コロナ禍ではありますが、マスクなしで公園などで散歩するのもいいかもしれません」

 あなたはドライアイ対策をしていますか?

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