「じっとしていても痩せやすい体」になるにはタンパク質の摂取が肝心

健康に過ごすためには筋肉量が重要

 何もしなくても痩せやすい体でいるには、筋肉量が大事。筋肉量が多い人と少ない人では、体重に差が出てくる。

「筋肉はタンパク質で作られます。その合成にはエネルギーが必要で、それに応じて脂肪の消費量が変わるため、筋肉の多い人の方が太りにくい」

 こう話す立命館大学スポーツ健康科学部・藤田聡教授によれば、たとえば身長と体重が同じで、一方は筋肉量12キロ、もう一方は筋肉量21キロの2人を比べれば差が歴然だという。

「筋肉量12キロの人の筋肉の合成に必要なエネルギーは1日117キロカロリー。一方、筋肉量21キロの人は1日204キロカロリー。1日87キロカロリーの差が持続的に続くので、3カ月で脂肪にすると1キロの差が生まれます」

 筋肉量は、太りやすさに関係しているだけではない。糖尿病の発症リスクにも影響を与える。

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