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「鶏肉を風邪薬で煮ないでください」米FDAの大真面目なコメントで…

危険を知らせる投稿も(TikTokから)

 今月15日「SNSで流行っているレシピは危険です。特に煮込むと薬の成分が濃縮されるので、絶対にやらないように」と大真面目な記事をホームページに掲載。ところが逆にそれがきっかけとなり、マスメディアはじめ多くが注目、逆にミーム化の原因になってしまったというわけ。

 青緑に染まった鶏肉はいかにもまずそうで、体に悪そう。こんなものを誰が食べるのかと思いますが、逆にそれが面白くてウケる理由のようです。

 危険とわかっているバカバカしいミームが流行るのは、コロナやサル痘など、本当のリスクから目を逸らしたいという願望があるのでは? そんなふうに分析する専門家もいます。

 幸いなことに、ナイキル・チキンで病院に担ぎ込まれたというニュースは、今のところ入っていません。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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