時間栄養学と旬の食材

【イクラ】豊富なDHAとEPA 体をシャキッとさせるため朝食べたい

DHAとEPAが豊富(C)日刊ゲンダイ

 気になる塩分は醤油漬けで100グラム当たり1.8~2.3グラムです。さらに醤油に漬けたり、食べすぎなければ問題ありません。

 DHAとEPAは悪玉コレステロールを低下させる働きを持つこともわかっています。「日本人の食事摂取基準2020年度版」では、基本的にコレステロールを下げるためには体重の減少や運動を必須としています。備考欄に、動脈硬化を防ぐため飽和脂肪酸の多量摂取は控える旨が日本動脈硬化学会の出典として記されていますが、飽和脂肪酸は主に肉やバターなどに含まれる脂質です。

 また、日本痛風・尿酸核酸学会の基準では1日に摂取が許容されるプリン体の量は400ミリグラムとされています。イクラ100グラムには3.7ミリグラムのプリン体しか含まれないので、食べすぎさえしなければ敬遠すべき食材ではないのです。

 DHAとEPAは朝に食べることで体がシャキッと活動できるようにする効果が得られることもわかっています。朝食にぜひ召し上がってみてください。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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