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バイデン大統領が大麻所持で有罪になった6500人を恩赦 米国で大きな反響

バイデン大統領(C)ロイター

 大きな一歩と評価が高い一方で、失望する声も少なくありません。中間選挙を前に支持率を上げたいからだろうという、意地悪な意見も出ているほどです。

 では、各州ではどんな措置が取られているのか? 

 例えばニューヨーク州では、2021年3月に大麻が完全に合法化されました。これに伴い過去に大麻所持で逮捕された人からは、犯罪歴が抹消されることになりました。しかし逮捕されて服役し、その後の困難な社会復帰に費やした時間を取り戻すことはできません。

 特に問題視されているのは、大麻の使用率は白人も黒人も同じなのにかかわらず、大麻所持で逮捕されるのが圧倒的に黒人だということです。ニューヨーク州で2000年から18年の間に逮捕された90万人のうち、8割が黒人とヒスパニックだったことがわかっています。この傾向はどの州も似たりよったりで、アメリカが持つ制度的人種差別の最悪の例として、ブラック・ライブス・マター運動でも大きくクローズアップされました。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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