大きな一歩と評価が高い一方で、失望する声も少なくありません。中間選挙を前に支持率を上げたいからだろうという、意地悪な意見も出ているほどです。
では、各州ではどんな措置が取られているのか?
例えばニューヨーク州では、2021年3月に大麻が完全に合法化されました。これに伴い過去に大麻所持で逮捕された人からは、犯罪歴が抹消されることになりました。しかし逮捕されて服役し、その後の困難な社会復帰に費やした時間を取り戻すことはできません。
特に問題視されているのは、大麻の使用率は白人も黒人も同じなのにかかわらず、大麻所持で逮捕されるのが圧倒的に黒人だということです。ニューヨーク州で2000年から18年の間に逮捕された90万人のうち、8割が黒人とヒスパニックだったことがわかっています。この傾向はどの州も似たりよったりで、アメリカが持つ制度的人種差別の最悪の例として、ブラック・ライブス・マター運動でも大きくクローズアップされました。
ニューヨークからお届けします。