しかし、前立腺がんはX線がベター。古くは、前立腺がんの放射線治療は、35~40回の照射が必要でした。それが定位放射線治療の登場で、5回で済むようになっています。直腸への副作用も激減していて、治療成績は手術と同等です。
一方、重粒子線だと、照射回数は12回。治療成績も、5回照射と大差ありませんから、5回照射の方がメリットが大きいといえます。
前立腺がんの場合、重粒子線の費用は160万円で、5回照射の定位放射線は63万円(いずれも患者負担は1~3割)。費用面でも、5回照射に分があります。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵