アスリートの快眠術

東京五輪柔道金メダル ウルフ・アロンが大学時代から続ける90分間の仮眠の効用

ウルフ・アロン氏(26歳・柔道家)/(C)日刊ゲンダイ

■抱き枕で必ず右向き

 睡眠といえば、練習日には必ず仮眠を取るようにしています。

 1日1回、午前のランニングやウエートトレーニングを終えて、昼食を取った後に90分間。東海大学時代からずっと継続しています。大学時代、授業の合間に寮で仮眠を取ると、より練習に集中できるなと気づいたのがきっかけです。

 なぜ90分かというと、僕にとってはちょうど起きやすいタイミングで、体はもちろん頭もスッキリするんです。睡眠にはレム睡眠、ノンレム睡眠の周期があるといわれていますが、90分が僕には合っているんでしょう。

 仮眠前には普段寝る前と同じく、シャワーを浴びて、寝る態勢を整えます。汗をかいたままだと眠れなかったり、眠りが浅くなったりします。せっかく仮眠を取るのですから、その時間を有意義に使わないともったいないですから。体を休めるだけでなく、脳も休めないと集中力が持たないし、練習の効率も悪くなってしまいます。

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