自分の腎臓の状態を知るには健康診断の報告書の中の「クレアチニン」、そして推算「GFRcreat」(検査報告書では、推算GFRcrと表記されることもある)をチェックしてください。
クレアチニンは筋肉を動かすためのエネルギーを使うと発生する物質で、体にとっては不要なもの。通常は尿として体外に排出されますが、腎機能が低下すると血液中に残ってしまいます。
これは血清クレアチニンと呼ばれ、腎機能の評価を行うために使用される検査の中で最も一般的に使用される項目です。
この血清クレアチニンと年齢、性別を特別な計算式に組み込んで、出した値が推算GFRcr。なお、GFRは糸球体ろ過量の略で、簡単にいうと「体内でフィルターの役目を果たす腎臓内の糸球体が、1分間にどれくらいの血液をろ過するか」を表す数値となります。ただし血液検査で1分間の血液ろ過量を確認するのは難しいため、血液内のクレアチニンと年齢、性別からその数値を予想する推算GFRcr(GFR値)が判断の目安となります。
健康長寿のカギは腎臓にあり