医師が患者から教えてもらいたいこととは? 在宅診療の名医が語る

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「食べていない」という患者も、「若く健康な時代」を基準に話すため、実際には年齢以上に食べすぎている場合も多い。

 睡眠時間も「全然、寝ていないよ」と言う患者の中には、家族に聞くと「しっかりと寝ています」と答えるケースもある。夜8時に寝て朝4時に起きている場合もあるのだ。睡眠障害には精神疾患が隠れている可能性もある。寝つきが悪いのか、熟睡感がないのか、普段の生活態度はどうか。患者と家族がそれぞれ医師に伝えることが重要だ。

「医師は病気に関しては患者が何も言わずとも察してくれる」というのは幻想だ。良い医療を受けたければ、患者も自分の状態に関心を持ち、医師に正確に語る術を覚えることだ。

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