マスクにしてもワクチンにしても、感染する速度を遅らせることはできても感染自体を止めることはできない。むしろ、新型コロナウイルスの毒性が弱まり、無症状感染者の割合が高まった時点では感染による免疫獲得の方が感染拡大や重症化を抑え込めることを、いまの世界の感染状況が物語っている。
実際、世界のワクチン累計接種回数でみると、日本は中国、インド、米国、ブラジル、インドネシアに次いで6番目に多い。1月13日現在、多い人で新型コロナワクチンの5回目接種を終えている。新型コロナワクチンの1回目は81.4%、2回目は80.4%、3回目は67.8%、オミクロン株対応ワクチンは国民の37.8%が接種している。にもかかわらず、1日の新型コロナの死者数は更新を続けている。
専門家とは利害関係がある人の別称である。時に専門家は自分の存在を業界にアピールするためだけに発言する。日本は新型コロナ対策を感染症の狭い分野の専門家に任せ過ぎたことで、多くのことが見えなくなっているのではないか。
新型コロナを終わらせろ