東洋医学を正しく知って不調改善

東洋医学における睡眠に対する考え方 心がリラックスした後に体が休まる

天野陽介氏(C)日刊ゲンダイ

 次に、頭を軽く左右に動かし首を緩め、頭が重くなり枕に沈み込むようにイメージします。肩の力も抜いて、肩や腕も布団に沈み込んでいきます。そうして次第に体も足も溶けて布団に沈み込み、そのまま夜の闇の中に溶け込んでいくようにイメージするのです。

 もし腰から下が重く感じたり、脱力できないようなら、足先をグーッと伸ばして、力を抜いてみたりするのを何度かやってみてください。

 これで質の良い眠りを得られ、心と体も休息し、生きるエネルギーを受け取りやすくなります。そして次の日の朝には心地よい目覚めが訪れ、ゆったりとした朗らかな気持ちで一日を始められるでしょう。気軽に試してみてください。

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天野陽介

天野陽介

日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。

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